野球肘

〜症状や治療のことなどについて〜

三鷹市 野球専門



野球肘


[ 野球肘の小学生 ]

高井戸整骨院へ来る小学生の野球肘の患者さんは、お願いさえ聞いてもらえれば今の所は100%治っています。なぜならば、患者さんの重症度に合った整形外科を紹介し、それぞれのスペシャルドクターに診てもらいながら治療をさせてもらっているからです。
そして内側障害の整骨院で治せる患者さんは適切な安静と段階的なリハビリ、必要であれば投球フォーム指導。外側や後側の障害、あるいは内側の重症な患者さんは手術が必要になるときもあるので、日本最高の整形外科医にすべてを委ねております。
大事なことは野球肘はまずレントゲンを撮ること。しかも普通のレントゲンではなく、野球肘に適した角度で左右撮ってもらうこと。これはスポーツが専門の整形外科ならしっかりと撮ってもらえます。野球肘になったらまず整形外科へ。整骨院や接骨院、整体などの治療院ではシビアな野球肘を見落とす先生が多いのでご注意ください。

このページは一般の方にできるだけ分かりやすくという目的のもと、野球肘についていろいろと書いてみました。ご覧いただけましたら光栄です。


院長のブログです。
『野球肩と野球肘の予防 〜投球フォーム〜』
http://ameblo.jp/takaidosan/


[ 成長期 野球肘 内側障害 ナイソクショウガイ ]

〜子どもの野球肘 内側障害〜


小学生の骨は簡単に痛みます。

個人差があるのですが、14歳ぐらいまではまだ子どもの骨です。大人のようにしっかりとした硬い骨になっていません。つまり骨がやわらかいために、簡単に内側障害 ナイソクショウガイ(軟骨障害、裂離骨折 レツリコッセツ や骨端線離開 コッタンセンリカイなど)を起こしてしまいます。

裂離骨折というのは骨が引っ張られて小さく取れてしまうイメージ。骨端線離開というのは一般の方に分かりやすく説明すると、不全骨折(つまりヒビが入ったような骨折)というと分かりやすいでしょうか。以下に内側障害のことをいろいろと書いてみます。

〈 症状 〉
・肘の内側の痛み
・肘の曲げ伸ばしが完全にできない
・ボールを投げることができる
・バッティングは問題なくできることがほとんど

成長期 野球肘 内側障害の種類
・裂離骨折 レツリコッセツ (=剥離骨折 ハクリコッセツ)
・骨端線離開 コッタンセンリカイ
・鉤状結節障害 コウジョウケッセツショウガイ←小学生はほとんどならない

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〜野球肘の原因〜


〈 なぜ内側障害を起こしてしまうのか? 〉

→ボールを投げる時のトップの位置での手首の使い方が悪いから
・正しい使い方:手首はほとんどまっすぐ
・悪い使い方:手首が過度に手の甲側へ曲がる(45°以上)

手首は手招きの動き(背屈 ハイクツー掌屈 ショウクツ)とボトルの水を注ぐ動き(回外 カイガイー回内 カイナイ)の2つがメインの動きになります。ボールリリース前に過度に手首が手の甲側へ折れてしまうと(=背屈)ボールリリースのときに手首を手のひら側へ戻さなければいけなくなり、この力(肘の骨に対しての牽引力)によって肘の内側の骨を痛めてしまいます。

正しい手首の使い方は、強くボールを投げるときの手招きの動きの角度はほんのわずかです。肘を痛めてしまう選手は60°〜90°ぐらい動かしてボールを投げてしまいます。この悪い手首の動きの予防で、正しくボールを握るということが重要になってきます。→あと半年程度で論文的なものを完成させる予定です。

『野球肘になってしまったら』

『野球肘の原因』  ブログ「野球肩と野球肘より」

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〈 治療方法 〉
まず病院で診てもらいましょう。野球肘専門の先生じゃないと肘の骨の損傷を見落としてしまうことがあるので注意が必要です。とにかく痛みがある時は、病院へ行って診てもらい、1〜2ヶ月ぐらいボールを投げなければ重症ではない野球肘は治ります。

野球肘専門 千葉県 船橋整形外科病院
野球肘専門 群馬県 慶友整形外科病院
野球肘専門 神奈川県 横浜南共済病院

上記の病院は日本最高レベルの病院です。

痛みを我慢して野球を続けるとどうなるか?
→大人になったときに肘が完全に伸びないなど、後遺症が残ります。ひどい時は外側や後側まで悪くなり、野球を続けることができなくなるときもあります。

どういう時に成長期の内側障害が起こるのか?
大きく分けて2パターンです。
・繰り返し、繰り返しボールを投げ過ぎて痛んでしまう
・たった1球、強くボールを投げた時に痛めてしまう
→要はすべての選手に可能性があるということになります。

病院・整骨院などに肘を痛めてくる選手の特徴
・ピッチャーとキャッチャーが多い
・中心選手なので試合を休めない子が多い
・野球が大好きな選手が多い

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〈 一番難しい野球肘の話 〉

肘を痛めてしまった子は、痛いし休んだ方がちゃんと治ることは理解しています。でも野球が大好きだし、チームの中心選手だったりするので試合や練習は休みたくないという子がほとんどです。
親御さんは、やはり野球に対して熱心で自分の子どもに活躍してほしいという思いから、試合に出てほしいという気持ちが伝わってきます。そして、チームの監督さん。当然、中心選手には試合に出れるのなら出てほしい。

肘が痛い野球少年。

選手も親も監督もみんな試合には出たいし、出てもらいたい。

いったい誰が《試合に出ない》というブレーキをかけるのか。

間違いなく、これは親御さんの仕事だと思います。
・子どもの将来を壊していいのか?
・大人になった時に障害が残ってもいいのか?
・そもそも誰のための野球か?

私は子どもさんにとって常にベストな選択を心掛けて診察させてもらっています。

中学では野球はやらない。最後の大会で、肘が痛いのだけど試合には出たい。もちろん心配ではありますが『あんまり無理しないでね』と言い添えて試合に出てもらうこともあります。

この選手は将来、甲子園に出るようなスペシャルな選手になるかも知れないと思う選手が来たら、絶対に無理はしないでもらって完全に治ってもらう方法を考えます。

成長期 野球肘 内側障害の治療は、本来であればわりと簡単です。自然治癒力が旺盛で病院の先生の言った通りにしていれば、ほとんどが治ります。でも簡単なはずの治療が、いろいろなしがらみによって複雑なものに変わってしまいます。

近所に強くはない少年野球チームがあるのですが、なぜか卒業生は中学で才能が伸びて甲子園常連高校に進学していきます。そのチームの選手はみんな試合には出ないでねとお願いすると、ちゃんとお願いを聞いてくれます。

私からの親御さんへのお願いは、ちゃんと子どもさんをしがらみから守ってあげてください。難しい判断は、小学生のお子さんではなく親御さんがしてあげてください。それが絶対にお子さんのためになるのですから。

野球肘になってしまったら  ブログ「 野球肩と野球肘 」より



[ 野球肘 内側側副靭帯損傷 ナイソクソクフクジンタイソンショウ ]

〜大人の野球肘 靭帯損傷〜


高校生から社会人の肘内側の痛みは内側側副靭帯損傷が多いです。大人になると骨が丈夫になって、小学生・中学生みたいに骨が痛むことが少なくなり、代わりに靭帯を痛めることが多くなります。

〈 なぜ肘の内側の靭帯を痛めるのか? 〉

・子どものときに野球肘になってしまったせいで肘の安定性が悪くなっている。
・ボールを投げる時に肘の内側に大きな力(負担)が加わるから。

とくに肘の負担が大きくなるのはどういう時か?
→おそらく高速のスライダーやフォークボールを投げた時。

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〈 どうやって内側側副靭帯損傷が原因の野球肘と確定させるのか? 〉

→野球肘専門の整形外科医に診てもらうしかないと思います。

野球肘と野球肩の専門病院

・臨床所見と画像診断の両方で内側側副靭帯損傷 ナイソクソクフクジンタイソンショウ と確定診断をします。レントゲンやMRIを撮れない医療機関での診断では不十分です。(高井戸整骨院では内側側副靭帯損傷疑いの患者さんで精密検査が必要な方は野球肘専門のドクターのところへ一緒に行って診察していただきます)

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〈 内側側副靭帯が原因の野球肘になったらどうすればいいのか? 〉

→1〜3ヶ月間、徹底的に治療に専念します。

・肘の靭帯はどのぐらい悪いのか?
・肘関節の骨の部分はどのぐらい悪いのか?
・肩の筋肉の状態はどうか?
・腰が悪かったり、股関節が硬くなったりしていないか?
・投球フォームに問題はないか?

この5つをしっかりと見極めてリハビリをすれば、内側側副靭帯が原因の野球肘は85〜95%程度、元通りに野球ができるように回復します。3ヶ月間、徹底的にリハビリをしても状態がよくならずに、その上で野球肘になった患者さん本人が強く希望した時のみ手術適応になるというのが一般的な流れです。

ただ例外でプロ野球選手の内側側副靭帯損傷は、以下の条件により最短で復帰できるようすぐ手術を選択する場合が多いです。
・投球フォームは基本的に変えようがない
・肩の筋肉の状態もいつも良い状態に保たれている
・腰や股関節の状態もいい
・チーム事情で少しでも早く復帰したい(復帰には最短でも1年はかかる)

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〈 中学生・高校生でも内側側副靭帯損傷は手術で再建するべきか? 〉

私の考えは基本的にNO。手術するべきではないと思います。

基本的に内側側副靭帯が損傷していてもボールは投げられます。プロ野球の投手で靭帯損傷を手術せずに投げていた選手もけっこういます。手術はリスクが伴います。まず1年間満足に野球ができない。

高校1年の夏に手術をしたら、高校2年の秋の大会で投手をして活躍することは難しいでしょう。一流のトレーナーがつきっきりでもプロは復帰に1年かかります。現実的には高校1年の秋、高校2年の春、夏、秋の大会は諦めなければいけません。

中学の時の靭帯再建手術 ジンタイサイケンシュジュツ(骨ではなく靭帯損傷が原因の手術)。まだ中学生のうちは身体が完成していません。何より精神的に大人と比べると不安定です。野球だけでなく、体育や球技大会なども休まなければいけません。計画通りに野球肘のリハビリを進めることがとても難しい年代となります。

以上のような理由から野球肘の靭帯再建手術は最短でも、高校3年の夏の大会終了後にしてほしいというのが私の考えです。骨を治す手術は中学生でも高校生でも必要だと思います)

追記 27.12.20
日本最高の整形外科医が必要と判断した靭帯再建手術であれば、高校生・中学生ともにOKだと思います。その手術をするという判断の中にはすべてのことが検討されているという理由からです。

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〈 治療は具体的にどうするか? 〉

適切な投球数と投球強度管理をしながら
→1ヶ月間の投球禁止が基本となります

肘に対しては
・可動域を広げる治療(マッサージ、ストレッチ)
目標は非投球側(右投げ選手であれば左側)とまったく同じ可動域
曲げと伸ばしを厳密にチェック

肩に対しては
・徒手抵抗による筋力強化(肩後方の筋肉を中心に)
目標は非投球側と同じ筋力

腰、股関節に対しては
・ストレッチと体幹筋強化
目標は前屈時に楽に床に手が届く柔軟性と片足立ちでまったくぶれない安定性

各項目が以上の状態を満たし、肘の痛みがなくなったら投球開始となります。全力投球まで1ヶ月ぐらいかけて徐々に投球数と強度をあげていきます。

この間に投球フォームに対しては
・理論的なものではなく実際にキャッチボールを行った上での適切なフォーム指導(目標は自然なフォーム←肘への過度な負担が少ないフォーム)を行います。

野球肘 内側側副靭帯損傷にたいして上記のようなしっかりとした診断・治療・リハビリ・投球フォーム指導をしてくれる病院はあるのか?

→現実的にすべてを満たす病院はほとんどないと思います。
久恒病院、信原病院、慶友整形外科病院、船橋整形外科、泉整形外科などまだ数える程度だと思います。

ですから作戦としては
1、スポーツ専門の病院でドクターに診断してもらい
2、スポーツ専門の理学療法士や治療院の先生に治療してもらい
3、野球の専門家にフォームを指導してもらう
というのが理想的なパターンになると思います。

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〈 筋トレやストレッチの方法は? 〉

これはインターネットでもうまく伝わる方法を考え中です。ただの動画や写真では要点を把握してもらうのが難しく、間違った解釈になってしまう可能性が高いような気がします。なんとかうまく伝わる形で公開したいと考えています。

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〈 野球肘 内側側副靭帯損傷のまとめ 〉

プロ野球選手やプロ野球選手になれそうな選手は手術すべきだと思います。中学生や高校2年生までの選手は手術をしないでもらいたいというのが私の考えになります。手術をしなくても活躍する方法はたくさんあるのですから。

でもすべてにおいて、手術をするかしないかは患者さん本人や患者さんのご両親が決定するものです。ただその手術に対して少しでも多くの情報を得ていただいて、判断の参考にしていただければと思い、長々と書いてしまいました。

すべての選手が思う存分、野球というスポーツを楽しんでもらえたらと思います。スポーツって本来楽しむものだと思うのですが、痛みで苦しみに変わったらかわいそう。痛みで苦しむ選手ができるだけ少なくなるよう、ゼロになるよう心から願いつつ、野球肘 内側側副靭帯損傷の話をおしまいにさせてもらいます。

このページを作った人



[ 成長期 野球肘 上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎 ]

小学生・中学生の中の野球肘には離断性骨軟骨炎 リダンセイコツナンコツエン というとても重症な野球肘があります。この離断性骨軟骨炎は一年以上野球ができなくなってしまうこともあるという野球肘です。

大人になったときに後遺症が残る可能性もこの野球肘が一番多いです。とにかく一番なってほしくない野球肘なのですが、この野球肘は初期症状のときは本人もまったく気が付きません。痛くないし野球が普通にできるし。そして症状に気付いたときにはだいぶ重症になっていて手術をしなくては治らないというときがわりと多い野球肘です。

この野球肘を早期発見するために全国で医師・理学療法士が中心となって様々な野球肘検診が行われています。ぜひ近所で野球肘検診が行われるときは足を運んでみてください。

野球肘検診 慶友整形外科病院

離断性骨軟骨炎は絶対になってほしくない野球肘なのですが、残念ながら2%程度の野球少年がこの野球肘になってしまいます。
野球のせいでなってしまうというより、もともとの体質的にこの離断性骨軟骨炎になりやすいというのが原因のようです。
初期の段階では本当に症状がありません。レントゲンにもほとんど写らないので、ほとんどの先生は見逃してしまいます。そんな状況下で肘の痛みを我慢しながら野球を続けてしまうと重症の野球肘になってしまいます。無理は禁物です。監督・コーチの意見より、大事な子どもさんを守るため絶対的に専門の先生の意見を優先させてください。重症になってからでは手遅れです。

下のリンクは日本でナンバーワンのグループの整形外科医 柏口新二先生が中心となって出版された離断性骨軟骨炎の本です。序文は王貞治さんが書いています。

よくわかる野球肘 柏口新二・松浦哲也・岩瀬毅信/編集



[ 野球肘専門の先生がいる病院 ] 平成28年04月現在

詳細はこちらのページ→野球肘と野球肩の専門病院

《北海道地区》
札幌市 函館市 釧路市

《東北地区》
青森県 秋田県 山形県 宮城県 福島県

《関東地区》
茨城県 群馬県 栃木県 千葉県 東京都 神奈川県

《東海地区》
愛知県 三重県

《北信越地区》
新潟県

《近畿地区》
奈良県 京都府 大阪府 兵庫県

《中国地区》
広島県 岡山県

《四国地区》
徳島県

《九州地区》
福岡県 佐賀県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

偉い先生だからといってプロ野球選手とか特別な人しか診ないなんてことはありません。野球が大好きな選手はとても丁寧に診察してもらえます。念のため、診察の予約はしていってください。電話で整形外科につないでもらって、野球肘専門の先生に診ていただきたいのですがと言えば、対応してもらえると思います。

紹介状なしでも大丈夫です。




「 近くに野球肘専門の先生やスポーツ専門の先生がいないときは? 」

 →頑張って自分で治しましょう!

Q、どうやって自分で治すのか?
A、それは投げないことと肩のインナーマッスルの強化。肘が痛むのは肩の筋肉の筋力低下が原因の場合がだいぶ多いです。

Q、ではどのぐらいの期間、投球を禁止して筋トレすればいいのか?
A、基本的には1ヶ月の投球禁止。それでも治らないときは3ヶ月の投球禁止。インナーマッスルの筋トレは毎日してください。

肩関節機能強化 筋トレ1
肩関節機能強化 筋トレ2
肩関節機能強化 筋トレ3
肩関節機能強化 筋トレ4
肩関節機能強化 筋トレ5

それでも治らないときは片道4時間かけてでも専門の先生のところへ行って診てもらってください。

Q、ストレッチやテーピングは野球肘に効果がありますか?
A、ストレッチは重要です。テーピングは基本的に投げることが前提なのであまりおすすめできません。




[ 野球肘の種類 ]

〜いろいろな野球肘〜


骨端線離開 コッタンセンリカイ
・上記 成長期 野球肘 内側障害 参照

裂離骨折 レツリコッセツ(=剥離骨折 ハクリコッセツ)
・上記 成長期 野球肘 内側障害 参照

内側側副靭帯損傷 ナイソクソクフクジンタイソンショウ
・上記 野球肘 内側側副靭帯損傷 参照

離断性骨軟骨炎 リダンセイコツイナンコツエン
・上記 成長期 野球肘 上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎 参照

変形性肘関節症 ヘンケイセイヒジカンセツショウ
・以前、肘関節を痛めた影響などで骨が変形してしまう野球肘です。

尺骨神経障害 シャッコツシンケイショウガイ
・いろいろな要因により神経を圧迫してしまい、それによってシビレや筋力低下を起こしてしまいます。

肘頭の疲労骨折 チュウトウ ヒロウコッセツ
・後側で骨と骨がぶつかり肘頭部分が疲労骨折を起こしてしまったものです。


実際には、小学生のときに肘の内側障害を起こしその影響で高校時代に内側側副靭帯を痛め、痛みを我慢して野球を続けていたら今度は肘頭の疲労骨折を起こしてしまったというように、症状は複合的です。




[ 野球肘の症状 ]

〜症状がでない野球肘もあります〜


とうぜん野球肘になると痛みが出ます。ただ、中にはまったく痛みが出ない野球肘も存在します。ですから痛みだけで100%の判断はできません。ちなみに痛みがでたときは、すでに手遅れというか進行期のときが結構あります。

できることは普段から肘の状態を注意深く見守ること。最大屈曲時(一番深く肘を曲げたとき)に少しでも痛みがあれば、病院へ行った方がいいというぐらいです。

肘の痛みを我慢して投げていたら、必ず悪化します。痛みが投げているうちになくなるということはありません。特に小学生、中学生の指導者と親御さんは心配しすぎるぐらい注意深く肘の状態を観察する必要があると思います。

もし二日連続で同じ投手に100球以上投げさせて、その子が野球肘になってしまったら完全に指導者の責任です。どの年代の指導者の方も、チームを強くするという使命のほかに選手を守るという義務があることも分かってもらえればと思います。




[ 監督さんと高井戸整骨院の連携 ]

『野球チーム(=監督さん)と高井戸整骨院の連携』
ブログ 野球肩と野球肘より



[ 野球肘の話 ]

肘が痛くなってしまうスポーツ選手はたくさんいるのですが、特に野球選手に多く見られます。骨というのは個人差はありますが、13~14才ぐらいまでは成長軟骨といって大人の骨よりはだいぶやわらかい部分があり、そこにストレスが加わるとわりと簡単に損傷してしまいます。分かりやすくいうと骨折。専門的にいうと骨端線離開とか離断性骨軟骨炎、剥離骨折が起こります。

使い過ぎで起こるものと、一回の強い牽引力で起こるものと両方存在するのですが、どちらにしても骨を痛めてしまうとその後が非常にやっかいです。

骨がやわらかいということのほかにもう一つ痛めやすい原因があるのですが、それは骨と筋肉では骨の方が先に成長するということです。成長期に身長が伸びるのですが、要は骨が伸びて身長が高くなります。その時に筋肉は少し遅れて長さが長くなるので、一時的に筋肉の張力が強くなってしまいます。その筋肉の張力が強くなっているときに、野球などで成長軟骨に強い牽引力を加えると結果として骨折(骨端線離開や剥離骨折)してしまいます。

はっきりいって骨を痛めると完全に元通りにはならないので、野球選手としては致命的なけがとなってしまいます。ですからけがをしないよう充分にストレッチをして、決して投げ過ぎにならないように気をつける必要があります。

成長期の肘痛にはもう一つ大きな特徴があります。
それは痛みと重症度が一致しないということです。簡単に言うと、肘が少ししか痛くないのに検査をしてみると重症で野球をしてはいけない状態になっていることがあるということです。これが離断性骨軟骨炎です。予防のためには、痛いときは痛みを我慢して投げないということが一番です。離断性骨軟骨炎になってしまうと治りはとても悪く、一年以上野球が出来なくなってしまう選手もたびたび見かけます。

これら成長期の肘痛のほかにも、内側側副靭帯損傷・変形性肘関節症など様々な肘痛があります。ただ普段から投げ過ぎないように心掛けるだけで、だいぶ肘痛は減らせます。せっかくの才能ある選手がけがで実力を発揮できないことほど辛いことはありません。

なんとかスポーツと医療の両方の現場が力を合わせ、肘痛の予防が徹底できたらと考えています。


平成27年08月08日
福島での野球肘勉強会に参加してきました。
野球肘研究会

平成26年08月09日
山形での野球肘勉強会に参加してきました。
野球肘研究会

平成25年08月10日
仙台での野球肘勉強会に参加してきました。
野球肘研究会

このページを作った人



野球肩と野球肘 〜親と監督と病院が大事〜(アメブロ)
著者 高井戸整骨院 院長

『投球フォーム指導の注意点』

『野球チーム(=監督さん)と高井戸整骨院の連携』

『野球肩と野球肘の治療の話』

『大人の野球肘(内側)』

『大人の野球肘(後側)』

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