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野球肩 治療

症状や治療のことなどについて

〜野球肩 野球肘 専門整骨院〜



野球肩



《 高井戸整骨院の野球肩診療 》

高井戸整骨院では野球肩初診の患者様は予約診療のみとさせていただいております。患者様にはまず2回ご来院いただいております。初回と2回目の治療費はそれぞれ9800円となります。診察時間の目安はそれぞれ1時間程度となっております。
※3回目以降は症状により保険治療(700〜1700円)、自費診療(3200〜4700円)など相談させていただいております。

内容は1回目の診察で身体的な診察を、2回目の診察で技術的な診察をさせていただいております。その中で痛みを取るために必要な筋トレやストレッチ、投球フォームの注意点などをお伝えさせていただき基本的にはご自分で肩の痛みを治せるよう指導させていただいております。(過去には東京大学大学院で投球フォーム障害についての発表もさせていただきました)

初診の患者様は12時半 20時半のご予約のみ受け付けております。






[ 野球肩 中学生以上の場合 ]

 〜大人の野球肩〜


野球肩は重症になるとなかなか治りません。
軽症のうちに正しい治療を!

重症の野球肩とは?

重症の野球肩とは治るまでに3ヶ月以上かかる野球肩のことを言います。なかには手術をしても痛みが取れなかったり、手術をしても以前のようなボールが投げられなくなるようなものもあります。

軽症の野球肩とは?

1ヶ月程度のノースロー( =投球禁止 )と治療で完全に痛みが取れ元通りのボールが投げられるようになる野球肩のことを言います。

軽症と重症では何が違うのか?

それは関節唇 カンセツシ ンや棘上筋 キョクジョウキン、関節包 カンセツホウ など軟部組織 ナンブソシキ の損傷度合いの違いです。




肩関節 後方からのイラスト

肩甲骨と上腕骨 肩関節後方から

関節唇 カンセツシン を内視鏡で見た写真(イラストの黒のところが関節唇)

肩関節後方から 関節唇



痛んでいる関節唇 カンセツシン ばさばさしているところとはがれているところ)

関節唇 関節唇



・悪い野球肩と大丈夫な野球肩

→悪い野球肩は関節唇 カンセツシン などの軟部損傷があり、投げる時に関節唇など軟部組織が原因の肩の痛みがあるもの

→大丈夫な野球肩は関節唇 カンセツシン などの軟部損傷がなく、休ませることにより痛みが消えるもの

・関節唇などの軟部組織がどのぐらい痛んでいるか見分ける方法

もうこれは野球肩専門のお医者さんに診察してもらうしかないと思います。

1番の理想  野球肩専門の整形外科医のところで診察
2番目の理想 スポーツ専門の整形外科で診察
3番目の理想 野球肩専門の整骨院で診察

一般的な整形外科や整骨院などの治療院では、当然肩が悪いことは分かってもらえるのですが投げてもいいのか、いけないのかの判断があいまいです。そうすると必然的にアドバイスは「投げない方がいいよ」「投げちゃダメだよ」。投げない方がいいというアドバイスは野球が大好きな選手なら、投げてもいいのかなと解釈します。投げちゃダメだよというアドバイスはみんな聞いてくれないのが現状です。

野球肩専門の先生は、1ヶ月は投げないでとか30メートルなら投げてもいいよとか手術をしなければ治らないよと説明が詳しく、選手もしっかりとした目標のもとリハビリに取り組めます。

野球肩の治療は
1.肩・肘・股関節などの可動域の改善
2.肩後方を中心とした肩甲骨周囲筋の筋力を戻すこと
3.無理のない投球フォームへの矯正
以上の3つが中心となります。もちろん状態によっては投球も禁止しなければいけません。

専門の先生の言った通りにすれば、軽症の野球肩は治ります。でも重症の野球肩は専門の先生でもなかなか治すことができないというのが野球肩の難しいところになります。




[ 野球肩 中学生以下の場合 ]

 〜子どもの野球肩〜


リトルリーガーズ ショルダー

正常の肩関節 右と左 骨頭のところに線が入って見えるのも正常→骨端線 コッタンセン

正常肩関節 正常肩関節

痛んでいる肩関節(写真左側)→リトルリーガーズショルダー
投球側の骨頭 コットウ がずれています。 (写真右側は非投球側)

リトルリーガーズ ショルダー 正常肩関節

リトルリーガーズショルダー 軽症(左) やや重症(中)
骨頭の開き具合やズレ具合で重症度を判断します→これらの写真じゃ分かりづらいですね。もっと分かりやすく修正します。

野球肩 リトルリーガーズ ショルダー 野球肩 リトルリーガーズ ショルダー

中学生以下の場合(主に小学生)は軟部組織より骨が痛む方が多いようです。まだ骨の成長軟骨の部分(=骨端線)がやわらかいため、このようになります。この骨端線はレントゲンには写らないので、痛んでいるかどうかの判断は難しく、野球専門の整形外科医に診てもらうのが一番確実です。




[ 野球肩専門の先生がいる病院 ] 平成30年08月現在

詳細はこちらのページ→野球肩と野球肘の専門病院

《北海道地区》
札幌市 釧路市

《東北地区》
青森県 秋田県 岩手県 宮城県 福島県

《関東地区》
茨城県 群馬県 栃木県 千葉県 東京都 神奈川県

《東海地区》
愛知県 三重県

《北信越地区》
新潟県

《近畿地区》
奈良県 京都府 大阪府 兵庫県

《中国地区》
岡山県 広島県

《四国地区》
徳島県

《九州地区》
福岡県 佐賀県 熊本県 宮崎県 鹿児島

偉い先生だからといってプロ野球選手とか特別な人しか診ないなんてことはありません。野球が大好きな選手はとても丁寧に診察してもらえます。念のため、診察の予約はしていってください。電話で整形外科につないでもらって、野球肩専門の先生に診ていただきたいのですがと言えば、対応してもらえると思います。

紹介状がなくても大丈夫です。

野球肩専門 福岡県 久恒病院
野球肩専門 千葉県 船橋整形外科病院




「 近くに野球専門の先生やスポーツ専門の先生がいないときは? 」

 →頑張って自分で治しましょう!

Q、どうやって自分で治すのか?
A、それは投げないこととインナーマッスルの強化。

Q、ではどのぐらいの期間、投球を禁止して筋トレすればいいのか?
A、基本的には1ヶ月の投球禁止。それでも治らないときは3ヶ月の投球禁止。肩関節機能強化の筋トレは毎日してください。

肩関節機能強化 筋トレ1
肩関節機能強化 筋トレ2
肩関節機能強化 筋トレ3
肩関節機能強化 筋トレ4
肩関節機能強化 筋トレ5

それでも治らないときは片道4時間かけてでも専門の先生のところへ行って診てもらってください。

Q、薬やテーピングは効果がありますか?
A、薬は痛みを取るのには効果がありますが、根本的な問題が解決されるわけではありません。テーピングは基本的に投げることが前提なのであまりおすすめできません。

野球場 野球場




[ 野球肩の種類 ]

 〜野球肩はいろいろ〜


関節唇損傷 カンセツシンソンショウ (=SLAP lesion スラップリージョン)
・その名の通り、関節唇の損傷です。関節唇とは、最初の写真の部分のことでボールを投げる瞬間に肩の中では負担がかかる場所です。

腱板損傷 ケンバンソンショウ
・いわゆるインナーマッスルの部分断裂です。肩関節に疲れがたまっている状態(肩関節後方筋肉の機能不全の状態)で投げ続けていると腱板損傷が起こりやすくなります。

リトルリーガーズ ショルダー
・主に小学生が投げ過ぎによって、上腕骨の骨頭の部分を痛めたものです。

棘下筋 キョッカキン などインナーマッスルの機能低下 キノウテイカ
・投げ過ぎやストレッチ不足によって背部にある肩の大事なインナーマッスルがかたくなって機能低下してしまい、それにより肩のバランスが崩れ痛みが引き起こされてしまったものです。進行すると棘下筋の萎縮 イシュク を起こします。関節唇損傷の前段階。

複合損傷 フクゴウソンショウ
・関節唇損傷+腱板損傷など損傷部位が複数あるもの。手術適応になることがあります。

その他
→腱板疎部損傷 ケンバンソブソンショウ、肩峰下滑液包炎 ケンポウカカツエキホウエン、ベネット病変など病態は様々です。

※現実的には、棘下筋の機能低下が起こりそれが原因で関節唇損傷→腱板損傷が起こるというように病態は複合的に進行することが多いです。




[ 野球肩の症状 ]

 〜こんな症状がでたら注意〜


痛みが出るのですが、痛みにもいろいろな痛みがあります。

〈 病院へ行ってに診てもらわなきゃいけない症状 〉
・投げる瞬間が痛い
・ボールをリリースした直後が痛い
・野球をしている時は大丈夫だけど、練習後に痛くなる
・ボールを投げると痛いけど、野球をしているとき以外は全く痛くない
・キャッチボールの最初は少し痛いけど、続けていると痛みがなくなる

〈 だいぶ悪化しているときの症状 〉
・手を上げると痛む
・着替えでも痛いときがある

〈 筋肉痛で休めば治る症状 〉
・投げた翌日に肩の後ろが痛い

〈 ケースバイケースでなんとも言えない症状 〉
・投げていて痛い日と痛くない日がある




[ 野球肩の治療法 ]

 〜投げないことが最高の治療法〜


重症度によって治療は全然違います。ある一定以上悪い場合は絶対的にノースローです。軽症の場合は様子をみながらという感じになります。

軽症の場合でも全力での投球は禁止になります。通常は塁間程度の軽いキャッチボールまでが目安になります。

軽症でも重症でも痛みがなくなったら、徐々に投球強度を上げていくという感じでリハビリを行います。このリハビリ期間なしで復帰してしまうと痛みが再発する可能性がとても高いです。(→リハビリ期間の目安は作成します)

大学病院や整形外科では問診やレントゲン・MRI・超音波など必要な画像検査と手で行う徒手検査などの結果で診断をします。診断がついたら、その病態により治療を進めていきます。保存療法で治る場合が95%で5%ぐらいの方は手術をしないと治らないといわれています。

治療に重点を置いている病院では、保存療法を積極的に行います。肩の筋力強化・機能回復、可動域の改善、全身のバランスを診るといったところでしょうか。マッサージ、ストレッチ、筋トレなどを行います。親切な病院は投球フォームのチェックやトレーニング指導など専門的なこともしてもらえるようです。

整骨院・鍼灸院・整体院などは治療院によって治療法も千差万別で「一般的にこんな感じです」という形はないように思えます。野球やスポーツが専門の治療院は親切にいろいろと診てもらえるようです。ほとんどの治療院はスポーツに特化しているわけではないので、詳しく野球肩を診てもらえるというわけではないようです。

痛みがあるときはまずは整形外科へ行ってください。整形外科へ行って診断が確定してからの治療となります。整形外科にしても治療院にしても野球に詳しい先生がいる方がベターです。先生の指示を仰ぎながら、家で出来る筋トレ・ストレッチなどをするのがベストだと思います。

筋トレ・ストレッチの方法は別に項目を設けます。注意点は痛いトレーニングはやらないということと、ストレッチを強くやり過ぎないということです。

現在、ホームページでの筋トレ・ストレッチの公開方法を検討中です。




[ 病院・治療院が野球肩専門かどうかの見分け方 ]

 〜野球肩専門病院の特徴〜


・レントゲンを左右両方撮る
・腕の角度を変え(上に上げたりなど)その状態でレントゲンを撮る
・所属チーム、ポジション、野球歴を聞く
・練習量、投球数を聞く
・腕をいろいろな角度に動かして痛いかどうか診る
・腕を押さえた状態で筋力を診る
・肘や腰、股関節など他の関節の状態も診る
・投球フォームのどのときに痛みが出るか聞く
・説明が詳しくて分かりやすい

上記のうち5項目以上当てはまれば、野球肩に詳しい先生と判断していいと思います。

※2016年01月時点 将来的に判断基準が変わることがあります




[ 野球肩の話 ]

肩が痛くなるスポーツ選手はとても多いです。肩関節というのは繊細な関節で、筋肉や靭帯関節包など軟部組織がとても重要な役割をはたしています。

野球などで肩を使い過ぎてしまうと繊細な軟部組織のバランスが崩れてしまい、結果として肩関節が痛くなってしまいます症状としては全体的に13才ぐらいまでは骨が、それ以上の年令では軟部組織が悪くなる場合が多いようです。

痛くなる場所は上腕骨頭ジョウワンコットウ・関節唇カンセツシン・棘上筋キョクジョウキン・棘下筋キョッカキンなどだいたい決まっています。13才ぐらいまでの骨が原因の痛みは両側のレントゲンを撮って反対側とよく見比べれば専門家だったら分かります。ただ初期症状のレントゲン写真は判断が難しかったりするのですが。

13才以上になってくると骨ではなく軟部組織の痛みが多くなってくるので、患者さんはレントゲンを見てもよく分かりません。専門家は1ミリとか1.5ミリのほんの少しの動きの違いを見逃さないので、いろいろな方法でレントゲンを撮ることによっていろいろなことが分かります。ただ専門家は肩関節の動きを見たり、筋力を検査したりすると肩関節の中の状態の予想がつくのでレントゲンやMRIは診断のためというより確認のためという感じになります。

プロ野球選手で肩の手術をする選手がいますが、手術をしなければいけない選手は全体の5%といわれています。簡単にいうと95%の選手は手術をしなくても治るけど、5%の選手は手術をしなければ治らないということになります。ただここからの話が複雑で、95%の選手はきちんと投球を禁止して安静にしていれば治るのですが、試合などで痛みを我慢して投げてしまうためなかなか痛みが取れない選手が多いです。5%の手術をした選手も全員が元通り復帰できるわけではなく、以前のパフォーマンスが戻らない選手が何割か存在します。

治すためには安静が一番です。痛みをきちんと治すためには、痛い選手は痛みを我慢してスポーツをしては絶対にいけないということがようやく医療の現場でもスポーツの現場でも認識されるようになってきました。もし選手に痛みがあるのを知っていても試合でその選手を起用するような監督がいたら、そのチームは間違いなく悪いチームです。

もう時代は変わりました。練習中に水を飲んではいけない時代は終わりました。肩関節も痛みを我慢してスポーツを続けてはいけない時代、ピッチングを続けてはいけない時代です。スポーツに関わるすべての方が正しい認識のもとに、スポーツ活動に打ち込んでいただきたいと心から願っています。




[ 最後に ]

一般の方が分かりやすいようにだいぶ内容を簡単に書いてみました。目的はみんなに治って欲しいから、悪化させないでほしいから。とかく医学用語は難しく、一般の方には内容が分かりづらいと思います。

手術をするときに「インターナルインピンジメントですが、関節唇はそのままにして断裂している腱板を修復します」と言われても分かりづらいですよね。プロ野球選手が腱を取って靭帯を再建する手術をしたのですがテレビのインタビューで「靭帯を取って移植しました」と言ってました。靭帯は取ってないのに。

日本最高のドクターから見たら、このページに書いてあることはちょっと納得がいかないことがあるかも知れません。でもそのレベルのドクターが納得できる内容だと、一般の方々には難しくてまったく分からない内容になってしまいます。

目的は野球肩の選手に治ってもらうこと。できることなら野球肩の予防もしたい。自分の人生は野球選手のために生きていこうと決めてるんです。

このページを作った人

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