野球肩・野球肘ゼロへ


〈 投球数に関して 〉

『 ダルビッシュ有の変化球バイブル 』 週刊ベースボール/編 2014.03.20 発行 p94より

ダルビッシュ有投手はこの本の中で
「日本の高校野球なんかもピッチャーが投げられるイニング制限を作ればいいと思います。3年生だったら7回、2年生だったら6回、1年生だったら5回までとか。そうしたらまだ体が完全に出来てないピッチャーの体も守れますしね。」と仰られています。


『 野球の神様がくれたもの 』 桑田真澄 ポプラ社 2011.03.18 発行 p214~215より

桑田真澄さんは
「アマチュア野球界の指導者には『彼の将来のために投げさせません』と言える決断力を持ってほしい。連盟には球数制限や故障者の出場禁止規定を設けてほしい。」
「連投を許容することが若い選手のとって良いことなのだろうか?連投しなければならないような試合日程が、選手にとって良いものなのだろうか?少なくともアマチュア野球界では、選手の身体を守るための規定が必要なのではないだろうか?」と仰られています。


『 野球を学問する 』 桑田真澄・平田竹男 新潮社 2010.03.30 発行 P127より

桑田真澄さんの提言。
「小学4年までは50球。5~6年は70球までで連投禁止。中学生は80球。高校も大学も大会日程は考え直すべき。」





長文ですみません。野球肩と野球肘の話を私が書いてみました。


〈 野球肩と野球肘の話 〉2010.12.03 著


野球肩・野球肘は防げる障害であり、言葉を変えれば大人が作っている障害とも言えます。

私は高校まで野球をやり、社会人となった今は整骨院という形で野球肩・野球肘に携わりつつ、少年野球のコーチもしています。何より野球が大好きで小学から大学、日本のプロ野球から大リーグまでどこへでも野球を観に行きます。

そして野球肩・野球肘を学ぶために学会へ行き、最新の診断・治療を学び分からないことは質問して教えていただいています。重症な患者さんが来たら私では治せないのでスーパードクターのところへ一緒に行って診ていただき、場合によっては手術していただいたりもしています。

そんな中で思うことは治すことには限界があるということです。簡単に言うと治らない。プロ野球の投手で大活躍したけれど、肩や肘を壊してしまいその後一軍のマウンドに戻れなかった選手はたくさんいます。超一流の、日本でナンバーワンのドクターに手術してもらっても一軍へ戻れないときがあり、アメリカで手術してもらってもそれは一緒です。

そうなると解決方法は治らないのであれば予防するしかないということになります。予防方法はわりと簡単で投球数の制限。しかしこの投球数制限が日本ではとても難しいのです。詳しく調べてはいませんが、アメリカではわりとしっかり投球数制限が出来ているような気がします。

日本の野球界の問題点はたくさんあると思いますが、大きな問題は二つです。ひとつは大会方式・大会日程の問題。もうひとつは現場の監督の専門的な医学知識の少なさです。まずは大会方式・大会日程の問題。日本の学生はトーナメントの大会がほとんどです。しかも連戦が多い。どのカテゴリーも全国大会まであり主戦投手は連投を強いられます。チームのみんなが勝ちたいと思い心を一つにして戦っている中でエースの投手が肩が少し痛いときに、痛いからと言って休めるはずがないじゃないですか。

プロ野球の話になってしまいますが、4年前にクライマックスシリーズで好投した投手がいました。投手は肩が痛かったにもかかわらず試合を最後まで投げ抜きました。あったのは責任感だと思います。次のシーズンこそ痛みをかかえながら10数試合に登板しましたが、その後、日本で最高の投手は3年間一軍はおろか二軍での登板もありません。全ての皆さんにご理解をいただきたいのですが、基本的には痛い選手は何があっても投げさせてはだめなんです。選手の人生が変わってしまうから。勝ち負けよりも大事なものがあるとは思いませんか。

もうひとつの問題である現場の監督の専門的な医学知識の少なさ。なにも監督さんに医学をドクターレベルで学んでくださいという話ではありません。日本のトップレベルのドクターは選手が痛みを我慢して投げるとその後どうなるかはだいたい解っています。専門家で関節のことも骨のことも靭帯のことも筋肉のことも全て解っているわけですから当然です。関節唇が不安定とか内側側副靭帯が不安定ということがどういうことなのかをとても良く理解しています。

関節唇の役割と重要性、内側側副靭帯の解剖、棘下筋の筋力低下の意味などは専門的な医学知識がない監督さん達には分かりづらいと思います。ですから、投手が投げていいのかだめなのかは、医学的なことを良く理解しているドクターに判断してもらうべきなのです。

1974年時点では明らかにアメリカの方が日本よりスポーツ医学では進んでいました。トミー・ジョンが手術した年です。でも今は2010年。私は現在では肘に関しては日本の方が優れていると思っています。肩に関しても然りです。もう医師の診断は参考意見ではなく、時代の流れとして絶対的判断にならなければいけないのです。前述の日本で最高の投手もドクターの絶対的判断で投げていなかったら、今年あたりもう一度20勝していたかも知れません。ちなみにアメリカでは以前からドクターの判断は尊重されています。
もう「どうだ、いけるか?」「はい、大丈夫です!」という時代は投手のために終りにしなければいけないと思います。




野球肩・野球肘の話はまだまだ続きます。
なんとしても野球肩・野球肘はゼロにしたい、どうにか限りなくゼロに近づけたいと本気で思っています。

最高の方法は投球数制限。目安が3つあります。
一つ目は臨床スポーツ医学会が2005年に提言した小学生一日50球、週200球。中学生一日70球、週350球。高校生一日100球、週500球。
二つ目は1997年にフランク・ジョーブ博士が東京国際フォーラムに来て講演した時に私が直接、小学生は週何球まで投げても大丈夫なのでしょうか?という質問に対する回答。一日50球を週3~4回。
三つ目が2010.03.30に発行された「野球を学問する」桑田真澄・平田竹男 新潮社のP127の桑田真澄さんの提言。小学4年までは50球。5~6年は70球までで連投禁止。中学生は80球。高校も大学も大会日程は考え直すべき。

ここで気付いている方もいると思うのですが、臨床スポーツ医学会の高校生週500球は明らかに投げ過ぎです。中学生週350球も投げ過ぎだと思います。アメリカのドクターにこの基準を話したらクレイジーと言われそうな気がします。日本の野球に詳しいドクターもちょっと多いと思っているはずですし、そう思っていてもらわないと困ります。

ただ大きな問題がここにもう一つ潜んでまして、厳格に選手のために高校生週300球までと基準を作ってしまうと、いわゆる甲子園大会が今までのように成立しなくなってしまいます。
地方大会の決勝戦は投げれない投手が続出。県でナンバーワンの投手を擁するチームは軒並み敗退。最悪のシナリオは最も盛り上がるはずの甲子園での決勝戦。エースは前日100球以上投げたため連投禁止のルールで投げられず。二番手ピッチャーの調子が悪く、6回まで7失点で規定投球数オーバー。7回から登板した三番手投手はストライクが入らずフォアボール連発で大量点を献上。スコアは15-3で試合は盛り上がらず。

これでは感動の決勝戦のはずが視聴率低下、スポンサー離れ、ついには客席に空席が目立つようになってしまいます。困るのは人気が下がって利益が少なくなるテレビ局と新聞社。あと甲子園という人気商品を利用して生徒を集めている高校。甲子園の常連校とコネクションを持っている中学生チームの関係者。甲子園の過度な人気がなくなれば、わざわざ遠いところまで野球留学する選手も減ると思うのですが。視聴率がどうなろうとも、誰かに不都合が生じても、高校球児にとって不具合は何もないと思います。野球をしている高校球児は野球が好きで純粋に野球に打ち込んでいるだけなので。ただただ甲子園の頂点を目指して。

誰のための野球か?
学生野球とはどうあるべきか?

私は10年以上前から甲子園大会がなくなればいいのにと思っていましたし、今でも思っています。別に各都道府県持ち回りで問題ないと思います。理由は学生野球だから。学生野球を商業に利用してはいけないと思いますし、商業的なことによって選手の野球人生が断たれるようなことは絶対にあってはいけないと思います。サッカーは毎年お正月にスポンサーがついて国立競技場で全国大会の決勝戦。まったく問題ないと思います。基本的にサッカー人生が断たれるような大けがをする可能性は限りなく低いので。甲子園というのは高校球児にとっては夢の舞台です。私が何を言っても甲子園大会がなくならないことは知っています。ただ防げる障害は防いで欲しい。それが大人の責任ではないでしょうか。


野球肩・野球肘を防ぐためには投球数制限が最高の方法ではあるのですが、ほかにも方法はあると思います。痛いときには投げてはいけないという周知徹底。正しい(野球肩・野球肘になりにくい)投球フォームの習得。正しい投球フォームを習得するための基礎練習。野球肩・野球肘を予防するための筋トレ。練習前後の肩肘ストレッチ。定期的なメディカルチェック。

この辺に取り組んでいる方々は全国にたくさんいらっしゃると思います。しかし投球という動作は非常に複雑で、一言で修正できるほどなまやさしいものではありません。ですから2010年12月時点で決定的な予防法はまだ確立されていません。

でも私は野球肩・野球肘をゼロにするということを、子供たちに辛い思いはもうして欲しくないので、なんとかあと30年以内には達成したいと思っています。あと20年で方法を生み出し、それから10年で全国に広めたい。

理想論としては、理論に強い最高に有名な元プロ野球選手が引退後、医学部へ通い医師の資格をとり、その上で日本で最高レベルのドクターのもとで野球肩・野球肘を学び、その中から予防法を確立することだと思います。
しかし、現在、元プロ野球選手が医師の資格を取ったという話を私は聞いたことがありません。

現在の予防法の状況として、野球界ではトレーナーが考えた予防法で方向性はあっているのですが表現が難しいため直接教わらないと理解できない。
医学界においては医師が最高レベルなので、医師ではない方々が考え実行していることはいまいち全国的に広まらない。なかには野球に詳しいドクターがいて予防法を生み出そうとしているのですが、選手視点でみると物足りない。こんな感じではないでしょうか。

野球と医学の両方の、知識ではなく知恵を持った方がシンプルで誰でも実行できる方法を生み出すことが最高の予防法になると思います。
野球の知恵は持っているけど、医学は知識しか持ってない。医学の知恵は持っているけど、野球は知識しか持っていない。ちなみに私が言っている知識とは物事を知っているかどうかということ。知恵とは知識を元にして新しい考えを生み出す力のことを言っています。言葉を変えると知識とはただ知っているだけ、知恵があるとは創造力があるということです。

野球の知恵を持つためには、理論を踏まえたうえで130キロ程度のボールを投げられること。医学の知恵を持つためには野球肩・野球肘の簡単な手術ができることぐらいが必要最低条件ではないかと思っています。最高レベルである必要はないと思いますが、ある程度ハイレベルでないと見えない領域が出てきてしまうので。


野球肩・野球肘をなんとかゼロにしたい。
本気で取り組んでいこうと考えてます。

方法論としては有名な元プロ野球選手と組んで投球数制限を現場の方々にご理解していただくこと。医師の資格をとり、その上で野球肩・野球肘専門のドクターに話を伺い野球肩・野球肘を徹底的に掘り下げて考えること。その知識を生かし少年野球の指導の中から効果的な誰にでもできる野球肩・野球肘予防の練習方法を生み出すこと。

野球肩・野球肘をなくすためには、医師・治療家・トレーナー・監督・コーチ・選手の協力が必要だと考えています。ただ人数が集まると逆に考えがまとまりづらい部分も出てきます。それなら全部一人でやってみようと6年前から少しずつ積み重ねている最中です。

最終的には元プロ野球選手・医師・治療家兼トレーナー・メディア関係者で4人のチームにしたいのですが。

3年前に国立の医学部受験に失敗しました。今度は近くの私立大受験を考えています。強くはない少年野球チームですが、週3回朝7時からの朝練へ行き試行錯誤を繰り返しています。20歳の時から毎日、スポーツ新聞で野球選手の肩や肘のけが情報を探し、投球フォームと投球スタイル、投球数がどのような故障につながるのかと、回復までの経過を注意深く見てきました。

2010.12.01に東京でも有数の野球肘の先生に会うことができました。私はもう36歳でだいぶ残りの時間が短くなってきた感じがします。誰か私より先に野球肩・野球肘をゼロにしてもらえないかなと思ったりもします。
最低限の一人前の医師になるために10年。医学部へ通う学費なんて貯まるかどうかも分かりません。

私は、間違いなく、野球と今までの人生で出会ったみなさまのお陰でここまで生きてくることが出来ました。とても感謝しています。なんとか野球肩・野球肘をゼロにすることゼロに近づけることで、みなさまに恩返しをしたいと心から思っています。

ですから私の理念は、野球肩・野球肘ゼロへです。夢ではなく絶対成し遂げたい目標であります。


高井戸整骨院  森 英利




そして2012.05.23にFacebookに私が書いた文章です。

〈 近況 〉

30歳のときに医学部へ進学しようと決意。理由は野球肩と野球肘を極めたかったから。極めるとは、言葉を変えると野球肩と野球肘をたくさん治したかったから。当時はもう医師免許取るしかないでしょって思っていたので。
仕事の都合で少し延期と思いつつ過ごしていたら、インターネットの底力みたいなものを知りこっちの方がいいのではと思うように。友人の仕事での成功を間近で見て。

本格的にPCを始めたのが2011年の1月。3月に震災があり、一旦人生のすべてを田舎のためにそそいで。やはりネットを最大活用。そのお陰もありPCやネットの力を知ることに。
今年に入って、地元も落ち着いてきたからまた自分の人生を地道に進めることに。医師免許を取得するより、インターネットの[野球肩][野球肘]検索で1番になる方が野球肩と野球肘に貢献できるはずというのが現在の考えであり目標であり。

必要なスキルはホームページを自在に作成できるようにすること、Photoshop・Illustrator・ファイナルカットなどのソフトの使いこなし、そして誰にも負けない野球肩と野球肘の知識。あと一年半でどうにか検索順位で1番になることが目標。今のところ調子がいいと28番ぐらいで悪いと66番ぐらい。SEOも勉強しなくちゃ。イメージではもう1番になりそうな気がするけど、いざCSSとかJavaScriptとか目の前にくるとめまいがしそう。

自分のストロングポイントは体力があること。それに謙虚さを忘れずアートを持ち込めたら目標は達成できるかな。 誰かの役に立てるようになることを目標にして、地道に生きていきます。




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